思わぬ展開で「イシカゲ貝」の生産者とお会いできることとなり、予定外の長期滞在となってしまいましたが、本日が本当に最終日となりました。
少し興奮していたのか 昨夜は寝付けず、早朝に約束なので貫徹に近い状態で朝を迎えてしまいました。
鶴亀鮨のご主人と予定の時間に港に行くと、生産組合の組合長の熊谷さんと息子さんが出港の準備をしていました。準備の忙しい中お話を伺えました。
すると今回お約束をしていた小泉さんの船が戻ってきました。入れ替わりに熊谷さんが収獲に向かいます。
家族総出で水揚げ作業です。
船から貝を降ろし~フルイで砂を落とす~選別~目方を量り小分けに袋詰め~1晩砂抜き
テキパキと作業していきます。1回で250Kg程度収獲され、1日で1.5トン程度出荷しているのことでした。
収獲してきた貝は黒いシミがついているのですが、砂抜きすると貝もキレイになるそうです。
イシカゲ貝は収獲までに2年の歳月がかかるそうです。天然の稚貝をここで採取して養殖場所の海に吊し、何回か選別をしたりと大変手がかかるそうです。
養殖が定着するまでには試行錯誤の繰り返しだったとのことです。定着する以前には、赤貝やトリ貝など様々なものを試したそうですが、トリ貝の養殖を試した中に偶々入っていたイシカゲ貝の稚貝を試してみたのが切っ掛けになったとのことです。
ちなみに、築地では「石垣貝」で通っているこの貝を以前は陸前高田でも「イシガキ」や「白トリ貝」と呼んで色の悪いトリ貝として人気がなかったそうです。
確かに、築地では震災直後に代用品で韓国産の冷凍や天然物も入荷がありましたが、色も身も薄いので使いませんでした。
2014年から始めた三陸一人旅も今回で6回目となりましたが、今回は偶然の成り行きで大変実り多いものとなりました。
まだしばらく続きそうです。皆さん忙しいところありがとうございました。また伺いますが、遊んでください。