八千代鮨

八千代鮨は昭和32年に創業しました 神楽坂本多横丁で頑固に江戸の味を守っています

TEL.03-3260-6389

〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3-1

10月

豊洲市場が開場しました

紆余曲折がありましたが、10/11に豊洲市場が開場しました。ニュースなどでご覧でしょうが、実際に買い出しに行った感想を記録します。


古い通行許可証を新しいものに張り替えて出発です。


昨夜からのニュースで渋滞を警戒して早めに出発しましたが、予想外に順調で豊洲まで30分で到着しました。豊洲はゲートが自動化されていてICタグがないと入場できないことになりました。しかも、このタグにはナンバーも登録されていて、タグの貸し借りは出来ないようになっています。ところが、当初は混乱が予想されるためか、ゲートは常時開放状態になっていました。
ここからが全く動かず、正門から駐車場までが20分もかかってしまいました。


引越もそこそこに開場になってしまったためか、雑然としていて皆さんいささか疲れた表情です。きっと皆さん不眠不休で今日のOPENに間に合わせたのだと思います。引越お疲れ様でした。
ニュースでも話題になっていましたが「場内の温度が高い!」と言われるのも、右の写真のようにオートシャッターが開放状態になっていたのが原因だと思います。初日の混乱で荷を間に合わせるための事だったのではないでしょうか。


仲卸の1階との間は直通のエレベータがあり、ほとんど待ち時間なく往復できます。4階の物販フロアは飲食店街(3階)と分かれたため、混雑もなく買い物しやすくなりました。駐車場も同じフロアにあり極めて良好です。個人的な感想では、慣れれば今までより快適に買い出しが出来そうな予感がします。
ただ、今現在は店の場所が頭の中に入っていないので早く慣れないといけませんが・・・
初日は慣れていないせいか、駐車場に入る車と出る車が互いに邪魔をしたのと、駐車場を申請していない車が路上駐車をして渋滞に拍車をかけていたのだと思います。


帰りは環2が暫定解放されていて月島まで快適に走れましたが、晴海通りは勝どき橋がボトルネックとなり渋滞しないルートを探す必要がありそうです。


そんなこんなで、豊洲市場の初日は無事に仕入れが出来ました。

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ここからはあまりニュースにならなかった2日目です。


昨日の渋滞が嘘のようで、市場の駐車場まで35分で着いてしまいました。市場関係者の適応力の高さなのでしょうか?マスコミの取材もほとんど無く、中継車の路上駐車もなかったことが影響しているのかもしれません。


市場内も初日より整理されてきて、みんなの顔も少し余裕が感じられます。室温もちょうど良くコールドチェーンが機能しだした感じがしました。


4階の物販エリアは初日はインタビューを撮るカメラがたくさんいましたが、2日目はこんな感じです。
駐車場は時間帯にもよりますが、初日・2日目ともに とても満車とは言いがたい感じでした。工夫次第でまだまだ収容力を上げられそうな気がしました。


初日の渋滞箇所も2日目にしてこの落ち着きようです。環2は上り方向の1車線のみを豊洲大橋を渡るまでの暫定解放ですが、築地まで走れればもっと快適に仕入れにこれそうです。

以上、現場からのお知らせでした。

ターレパレードを見に行きました

連日ニュースになっていますが、2018.10.11の豊洲新市場開場を目指して築地市場からの引越作業が進められています。そのターレの大移動を見てみたくなり行ってきました。


豊洲市場に朝5時に到着すると、想像よりは少ない人数でしたがベストポジションは人だかりが出来ていました。しかし、隣の金網でも十分見えるので撮影には問題なさそうです。早朝でもあり皆息を殺しているかのような静けさの中、ターレの到着を待っています。


5:15闇夜から1台の先導車に引率されるかのようにターレが2列縦隊になって到着です(光量不足でピンぼけになってしまい申し訳ありません)。マッカーサー道路(環状2号線)を使用するとターレのスピードでも15分で豊洲まで来られるのですね!

築地で見かけるターレはバタバタ走る印象でしたが、とても静かに到着です。豊洲市場はオール電動ターレ化されるので、エンジンターレは築地市場とともに役目を終わりました。はじめは「静かに近づいて危ねーっ!」とか「パワーが無ぇーんだよなっ!」とバカにされていた電動ターレが豊洲では主役になります。これも時代の流れです。



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7時になると今度はフォークリフト等が到着です。

おそらく生きている間には二度と見ることのない光景を脳裏に焼き付けて来ましたが、堂々とした行進は仲買人のプライドを感じました。

 

あと3日で引越を終えなくてはならず忙しいでしょうが、がんばって下さい。10/11に来ます!

最後の築地に行ってきました

みなさんニュースなどでご存じでしょうが、2018年10月6日(土)をもって築地市場が終了しました。
そんな中最後の築地での仕入れに行ってきました。

場内の飲食店街が入っているところは、どこも行列が出来ていました。売り切れなのか、引っ越し準備なのか分かりませんが、9時前には早々に店じまいしている店舗も多数ありました。

場内は観光客でごった返していますが、暮れの買い出しほどの混雑ではありません。実は実質的なセリは前日で終了しています。今日の魚は木・金曜日に事前注文しないと買えません。
ニュースでも最後のセリの様子が流れていましたが、マスコミ撮影の意味合いが強かったのではないでしょうか・・・

最後に記念撮影です。さよならとは言いません。合い言葉は「じゃあ、向こうで!」
もっとセンチメンタルな気持ちになると思っていましたが、築地の人たちは業務が終了次第引っ越し作業に取りかかり、10月11日には豊洲で営業を開始しなければなりません。最初のうちは混乱するでしょう。慣れた頃には暮れの繁忙期を迎えます。おそらく実感が湧くのはお正月以降なのではないでしょうか・・・

自分は、豊洲新市場に反対も賛成もしていません。どちらかと言えば新市場に期待をして楽しみにしています。
八千代鮨は創業以来60年に渡って築地にお世話になり育てていただいてきました。それは、築地を愛してたとともにこの仲買さんたちを信頼してきたからです。
その仲買さん達がそろって豊洲に引っ越します。なので、10月11日より豊洲に仕入れに行きます。

ある仲買さんがこんなことを言ってます。白か黒かではなく、不安と期待の入り交じった気持ちなのではないでしょうか。初めのうちは使い勝手が悪く問題もあるでしょうが、「俺たちが何とかする!」と言う仲買さん達を信頼して豊洲に仕入れに行きます。

色々と問題点が出てきている新市場ですが、衛生面では今よりも格段に良くなると信じています。こんな人たちの努力と期待を裏切らないで下さい。

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